ビジネススーツの色はネイビーかグレーが良いとされています。
でも、スーツといえば黒をイメージされる方も多いはず。
実際に店頭では黒いスーツをよく見かけますよね。
では、なぜ黒いスーツがビジネスではNGとされているのかでしょうか。
ビジネスでブラックスーツがNGな理由
ビジネスの場でブラックスーツがNGだと言われる理由は、次のとおり。
- 欧米では、ブラックスーツは冠婚葬祭のフォーマルな場で着るものだから
- ブラックスーツは、就職活動をしている学生みたいになる
理由としては、この2つではないでしょうか。
私もこの理由は正しいと思います。
スーツの発祥であり歴史が長いのは欧米です。着こなしの正解は欧米にあると思います。
日本はブラックスーツを着ている人が多い
一方で、日本のビジネスマンを見てみると、ブラックスーツを着ている人が非常に多いことに気が付きました。私の職場では、3割くらいの人がブラックスーツを着て仕事をしていました。
また、そういった人はスマートに着こなせていない人が多いと感じました。
私の予想では次のような理由からです。
- そもそもスーツに興味のない人が無難な黒を選んでいる。
- 黒いスーツに合うネクタイ(シャツ)を選ぶのは難しい。
- 茶色の革靴を履いて色が浮いてしまっている。
興味のない人が無難な黒を選んでいる
スーツに興味がない人は、スーツをただの仕事着と思っています。
動きやすいためか、緩いのサイズのものを購入しがちでフィッティングにもこだわりません。結果として、だぼっとしたスーツを着てしまうのでダサい着こなしになってしまうのだと思います。
黒いスーツに合うネクタイを選ぶのは難しい
黒がはっきりした色なので、ネクタイを合わせるのが難しいと思います。
明るい色のネクタイではネクタイだけが目立つようになってしまいますし、黒のネクタイで合わせるとフォーマル過ぎる印象になってしまいます。
スーツとネクタイがなじむようなコーディネートができるかがポイントになります。
ネイビーかグレーのスーツならネクタイも合わせやすいはずです。
茶色の革靴を履いて色が浮いてしまっている
黒いスーツに明るめの茶色の革靴を履いてる人を見たことがあると思います。
「その靴おしゃれだね」と思った方もいたかもしれませんが、 色のトーンが違いすぎて靴が目立ち過ぎてしまいます。
この人はおしゃれに見られたいんだろうなあ・・・と私は思ってしまいます。
一方でネイビーかグレーのスーツなら黒ほど靴が目立ち過ぎてしまうことはないでしょう。
黒のビジネススーツは着ないほうが良いのか
では、「まったく黒いビジネススーツは着てはいけないのか」というと私はそこまでかたく考えなくても良いと思います。
髪が黒い日本人は黒が似合うともいわれています。
日本では広く浸透している黒のスーツはビジネススーツとしてはあくまで例外であることを理解したうえで、上手に着こなすことができればよいのではないでしょうか。
シャツの色は白かグレーの無地かストライプにして、ネクタイはワインレッド・グリーン・ネイビーなどのダークトーンであれば黒いスーツにも合うと思います。
仕事で着るときのポイントは、
- 黒いスーツのフォーマルな印象を和らげること
- 崩しすぎな着こなしに注意すること
私はこの2つを意識しています。
手持ちの黒いスーツを着ないのはもったいないので、上記のことを意識して着用してみてはいかがでしょうか。
ただ、やはりビジネススーツはネイビーかグレーが基本だということを忘れないように気をつけていきましょう。